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魔女っ子(予定)少女 まなちゃん

 

 15.やっくん七変化 …の続き(パターンB)

 

(ああっ! 絶望だぁ!!!)

 

巨大な舌に翻弄され、ソーセージと一緒に噛まれ、唾液と混ぜ合わされる。

やがて僕は、ぐちゃぐちゃに潰されたソーセージや唾液と混じり合い、

美鈴ちゃんの喉へと吸い込まれていった。

 

∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽

 

(ううっ…あ…こ、ここは?………)

 

僕は真っ暗な場所に居た。

ふわりふわりと真っ暗な空間を漂っている感じだ。

なぜか重力も感じなかった。

自分が今どうなっているのかがわからなかった。

身体は軽いが、思うように動かせない。五体の感覚が曖昧だった。

ユラユラとまるで幽霊みたいな…

 

(ああっ! そういえば僕は…)

 

思い出した。僕は美鈴ちゃんに食べられてしまったのだ。

トマト・ケチャップに変身して、ソーセージと一緒に…

 

(ということは、僕は…死んでしまったのか…)

 

美鈴ちゃんに呑み込まれる瞬間に気絶して人間の身体に戻ってしまい、

そのまま彼女のお腹の中で消化されてしまったに違いない。

今頃僕の身体は美鈴ちゃんに栄養分を吸収され尽くして残りカスの、

うんちになって彼女の直腸あたりに詰まっているのだろう。

 

(ああ…なんてこった…)

 

妙なことに、このような事態に直面しても、僕はある程度の平静さを保っていた。

普通は自分が死んだなどという事態に遭遇すればパニックを起こすところだろうが、

僕は、まなちゃんに出会って以来、信じられないような出来事を度々経験していたので

異常事態に対する感覚が鈍くなっているのだろうか。

 

(どうせ食べられて死ぬのなら、まなちゃんに食べさせてやりたかったな。)

 

以前、まなちゃんは生身のままの僕を食べてみたいというようなことを言ったことがある。

もちろん、本当に食べられたら僕は死んでしまうので、彼女は諦めてくれていたのだ。

僕は、まなちゃんに申し訳ないような気持ちになった。

 

まなちゃんには、もう会えないのだろうか。

そんなことを考えていると、不意に僕の身体に何かが触れた。

ぬるっとした柔らかい何かだ。

 

(うわっ!? な、何だ?………)

 

僕は軟体動物が苦手である。

もしここがあの世とやらなら、あの世にも軟体動物が居るのだろうか。

もし、巨大ナメクジの大群が襲ってきたらどうしよう。

新たな恐怖が湧いてくる。

その「ぬるっとした物」は何度も何度も僕の身体に触れてきた。

僕は依然として思うように身体を動かすことが出来ない。

手足の感覚はおぼろげながらあるのだが、自分で動かそうと思っても動かない。

自由に動かせないどころか、僕の身体は、周囲に充満している何かの動きに合わせて、

時には回転するように、時には沸き立つように、僕のからだ全体が刻々と形を変え、

僕の意思を無視して勝手気ままに動き回っている。まるで空気にでもなったような感じだ。

 

やがて、僕に触れてきた「ぬるっとした物」の正体が少しわかってきた。

じつは「ぬるっとした物」が僕に触ってきたのではなくて、

僕の身体が絶えず移動していたため、僕の方からそれを触りに行っていたらしい。

それは「壁」だった。

今僕が居る場所は、いびつな球形をした部屋の中だということがわかってきた。

そして、僕はその「ぬるっとした壁」で上下左右、四方八方を完全に囲まれている。

部屋の壁は平面ではなくて、うねうねとした波形の凹凸があり、ゼリーのように柔らかくて

まるで生きているかのように暖かい。

床は浅い漏斗のような形状をしていて、中心部に行くほど窪んでいる。

どうやら僕はその部屋の中に閉じ込められているらしい。

閉じ込められている…ということは、出口が見つからないということだ。

僕が霊体のような存在なら、壁をスッと通り抜けて行けば良いように思うが、

どうも今の状態では壁抜けは出来ないらしい。その点ではオバQの方が優れている。

そもそも体の自由が全く利かないのだからどうしようもない。

壁には腕が入る程度の大きさの穴が2カ所有るが、その穴は奥の方から何か圧力を

感じるようなので、仮にもぐって行けたとしても、たぶんそれは出口ではない。

 

(あ… まただ…)

 

大きな振動を感じた。

この部屋は時々大きく揺れる。あの世にも地震があるのか。

いまさら地震くらい何でもないが。

なんだか部屋全体が揺れている…というより、空間ごと揺れているような感じだ。

揺れが体の心まで直接伝わってくるような。

この感じだと、僕は液体の中に浮かんでいるのかもしれない。

部屋全体が液体で満たされているような様子だ。

 

(さて。これからどうするか…)

 

何とかここから出なければ始まらないような気がする。

 

あれこれ思案していたその時、不意に僕はある「におい」に気がついた。

長時間そこに居たので鼻が慣れてしまっていたため、微かではあるが。

 

(なんだ? このにおいは…)

 

それは、覚えのあるにおいだった。それもごく最近嗅いだような気がする。

アンモニア臭を含んだ独特のにおいだ。

 

(そうだ! これは…オシッコ? オシッコのにおいだ!)

 

まなちゃんのオシッコの嗅ぎ慣れたにおいとは少し違うが、

それがオシッコのにおいであることはほぼ間違いないと思った。

 

(あれ? この部屋の構造や感触… それにオシッコのにおい……… ということは…)

 

僕の頭の中にある考えが浮かんできた。それは確信に近い物だった。

 

(僕が今居るここは、膀胱の中じゃないか!?)

 

膀胱…腎臓で作られた尿を溜めておく器官。

それが誰の膀胱かは考えるまでもなかった。

どういうわけか、僕は美鈴ちゃんに消化吸収された後、尿として膀胱に集められて、

運良く再構成されたらしい。少なくとも意識を保てる程度に。

僕は注意深く自分の身体の感覚を点検していった。

 

(ええっと。手、足、頭、……………ある! 全部あるぞ!!)

 

更に幸運なことに、身体の部品は全て揃っているようだ。

美鈴ちゃんに食べられて消化されて、僕の身体は、栄養分・水分・繊維質に分離され、

彼女の体内でバラバラにされてしまったと思っていたのに、また1ヶ所に集まれるなんて

何てラッキーなのか。どういう訳でそういう事が起こり得たのか?

僕の身体は消化されても栄養にもならない役立たずなのか?…と思うと少し悲しい。

いや、そんな事はどうでもよい。とにかく希望が見えてきた。

もしかしたら、美鈴ちゃんに食べられる前の元の姿に戻れるかもしれない。

僕は精神を集中して念じた。

 

『しびびっ』

 

僕は人間の姿に戻った。大成功だ。

 

「ぶっ!? がぼっ! ごぼごぼっ!!」

 

だが、大事なことを忘れてもいた。

僕が今居る場所は、美鈴ちゃんの膀胱の中なのだ。

当然空気は無いし、代わりに彼女のオシッコが充満している。

僕は慌てて変身し直した。

 

『しびびっ』

 

とりあえず、ビー玉に変身した。

ビー玉なら丸くて滑らかだから美鈴ちゃんの膀胱を傷付ける心配はないだろう。

女の子は膀胱炎などになり易いので気を付けなければならない。

…とは言ってみたものの、ビー玉に変身したのは偶然である。

僕は美鈴ちゃんのオシッコの中で溺れそうになったのだから、

本当はそんなことを気にする余裕は無かったのだ…

 

(ぐは〜…びっくりした。美鈴ちゃんのオシッコ、たっぷり飲んじゃったよ…)

 

何とも言えない味だった。当分忘れられそうにない。

僕は、美鈴ちゃんの膀胱の底でオシッコの流れでコロコロ転がりながら一息ついた。

だが、いつまでもここに居るわけにはいかない。

ここから…美鈴ちゃんの体内から脱出する方法を考えなければ。

壁にあった二つの穴は腎臓で作られたオシッコを運んでくる尿管口だろう。

だとしたら、あの穴に入り込んでも行き止まりで、外には出られない。

膀胱からの出口は1ヶ所しかないのだ。

漏斗状に窪んだ床の中央…今僕が居る場所から外部に続いているはずの尿道しかない。

ただし、もちろん普段は尿道括約筋によりきっちり閉じられているので、チャンスは

美鈴ちゃんがトイレに行ってオシッコをする時を待つしかない。

だが、難しい問題が残っている。

今の僕の大きさに比べたら尿道は細すぎて、どう考えても通り抜けられないのだ。

僕は、変身は出来るが、大きさを変えることは出来ない。

人間の姿の時の身長が約5センチメートル。変身前後で形は変わっても質量は変わらない。

大きさを変えるには、まなちゃんの助けが必要だ。

もし、まなちゃんに助けを求めるなら、そんな回りくどいことをしなくても、

テレポートでパッと転送してもらうという手もある。

ただし、テレポート可能な転送先が、まなちゃんの体内に限られるという、

半端なテレポートだが…少なくとも、今の状況よりはいい。

まなちゃんの口の中にでもテレポートしてもらえば、後は吐き出してもらうだけでいい。

 

(…いやいや。まてよ。)

 

まだ、それほど緊迫した状況でもない。

それに、まなちゃんにこのような間抜けな出来事を話すのは恥ずかしいと思う。

夜中につまみ食いをしていて、間違って自分が食べられてしまったなんて、

まなちゃんには知られたくない。

ここは、自力で脱出する方法をもう少し考えてみよう。

 

(ええっと…何か細長い物に変身して尿道を通過するとか…)

 

それではだめだ。

そんな長い物がオシッコと一緒にぞろぞろ出てきたら、いくらなんでも気付かれてしまう。

 

(液体になって。そう。この際オシッコに変身すれば、全然違和感がないし…)

 

それもまずい。

オシッコは便器の中に直行で、便器は美鈴ちゃんのお尻で覆われていて逃げ道は

彼女の股の間しかないから、間違いなく逃げているところを見つかってしまう。

そもそも、鳥とか羽のある昆虫にでも変身しなければ素早く逃げられないが、

羽が濡れてしまってうまく飛べないだろう。

そのままオシッコと一緒にトイレに流されてしまうのがオチだ。

下水道にはあまり行きたくない。以前酷い目に遭ったことがあるから。

 

(あ! そうだよ。

 オシッコになって脱出して、便器に落とされると同時にゴキブリに変身して、

 便器の壁をよじ登って便座の下にでも隠れておいて、美鈴ちゃんがトイレを

 出ていってからゆっくり逃げればいいじゃないか! そうだ。そうしよう!!)

 

何とか作戦がまとまった。

あとは実行の機会を待つだけだ。しかし…

 

(あ…あれれ!?)

 

まわりの様子が変だ。さっきまでと全然違う。

膀胱の壁が迫ってきて、まるで僕を押し潰そうとしているようだ。

 

(……あーっ!! しまったぁ!!)

 

脱出の作戦を練るのに一生懸命で、周囲の変化に気付かなかった。

美鈴ちゃんは既にオシッコを出し始めているらしい。

気付いた時にはもう遅かった。オシッコを出し終えた美鈴ちゃんの尿道括約筋が緊張し、

尿道がキュッと閉まるのを感じた。

 

(ありゃぁ…出遅れたか…)

 

僕は少しがっかりしたが、それほど焦ることもない。

数時間も待てばまた次の機会がやってくるのだ。

しかし、ただ待っているのも退屈だ。僕はちょっとしたイタズラを思いついた。

僕は人間の姿に戻った。もちろん、今度は息を止めるのを忘れない。

そして、美鈴ちゃんの膀胱の尿道のあたりを思いっきりくすぐった。

こうすれば、美鈴ちゃんは尿意を感じてトイレに行くかもしれない。

うまくいけば、案外早くここから出られるかもしれない。

 

『ピクッ…』

 

反応があった。

内括約筋が緩んだようだ。

オシッコを出す仕組みとしては、膀胱に尿が溜まってくると、まず内括約筋が自動的に

緩んで尿意を感じ、その後、本人の意思で外括約筋をゆるめて放尿する。

美鈴ちゃんの尿道の内括約筋が緩んだということは、彼女は尿意を感じているはずで、

もうすぐトイレに行くはずだ。

 

(ようし! 今度はタイミングを外さないぞ!!)

 

僕は再びオシッコに変身し、脱出に備えた。

外括約筋が緩んだ。

 

(Go!!!)

 

僕は一気に尿道を通過し、外の世界へと脱出した。

…はずだった。

 

(あれ? あれれ!?)

 

様子がおかしい。

すぐに便器の中に落とされると思ったのに、便器の硬く冷たい感触を感じない。

なんだか布のような感触…

 

「やっだぁ〜。やっちゃった。………まあ、いいか。」

 

美鈴ちゃんの少しうろたえた声が聞こえた。

 

(あ…まさか、美鈴ちゃん、ちびっちゃったのか?)

 

僕が無理やりオシッコをさせたから、美鈴ちゃんはトイレに行く前に

漏らしてしまったらしい。

それにしても、失禁して「………まあ、いいか」とは、

美鈴ちゃんは妙に大らかな性格をしている。

 

(…ということは、この布は、美鈴ちゃんが穿いているパンティーか!?)

 

液体である僕は、その布へと吸収されていった。

それにしても、パンティーと言えば柔らかい布を想像していたが、

僕が吸収された布は、何だか硬くて編み目が粗いような気がする。

オシッコになって身体の感覚が変わっているせいかもしれない。

 

(うーむ。女の子のパンティーに染み込むという体験も珍しいかもしれないな。)

 

予定とは違っていたが、パンティーからなら逃げるチャンスは多い。

脱出は成功と言ってよいだろう。

あとは美鈴ちゃんの様子を伺いながらタイミングを見計らって何か動物に変身すれば、

自動的にパンティーの布と分離されて逃げ出すことが出来る。

だが、ぼくのその考えは少し甘かった。

僕が染み込んだそれは、最初は美鈴ちゃんのパンティーだと思っていたが何か変だ。

そういえば、感触も普通の布ではなかった。

 

(あ!? あああ!?)

 

布に染み込んでからすぐに、僕は異様に強い力で引っ張られた。布の奥へ奥へと…

 

「ちょっと漏れちゃったけど、ハンペン付けてて良かったわ。」

 

美鈴ちゃんの声だ。

 

(え? はんぺん? 何のことだ?………あ、まさか…)

 

前に聞いたことがある。女の子の間で、通称ハンペンといえば…

 

(ナプキンだ。あ…じゃあ、僕は美鈴ちゃんのパンティーの布に

 染み込んだんじゃなくて、ナプキンに吸収されてしまったのか!?)

 

そういえば、生臭いオリモノや鉄臭い血のにおいがする。

量が少ないようで、においもそれほどきつくはない。

今朝始まったばかりということらしい。

昨夜お風呂場で美鈴ちゃんを見たときはそんな感じではなかったから。

 

(ううっ… これはちょっと… さすがに「おえっ」な感じ…)

 

においが強くないといっても、月経のにおいというのはあまりいい気分ではない。

それに、このまま居れば、オシッコとして液体になっている僕の身体にも、

彼女の経血が混じってくるだろう。それもかなり嫌だ。

僕はすぐに逃げ出そうと考えた。

ただし、ナプキンから出たとしても、まだ彼女のパンティーの内側なので、

パンティーから脱出する方法も考えておかなければならない。

小さなコビトである僕の力ではパンティーのゴムは強力すぎて持ち上げられないからだ。

さて、脱出の手順はこうだ。

まず人間の姿に戻ってナプキンから分離する。

液体以外に変身すれば自動的に分離されるはずだ。

次に美鈴ちゃんのパンティーの中を移動する。

彼女に気付かれないように注意深く移動する必要がある。

それに、人間の姿のままでパンティーの中に長時間居ると大変危険だという事は

今までの経験から明らかなので、すばやくしなければならない。

そして再び液体に変身してパンティーに染み込む。

ここで、間違って水のような気化しやすい物に変身すると、気化熱で温度が下がって

ひんやりするので、美鈴ちゃんに悟られる心配がある。

粘性の少ない油に変身するのがいいだろう。

その後タイミングを見計らって、もう一度何か身軽な動物に変身して、

パンティーから外に向かって分離し、めでたく脱出できるというわけだ。

今僕が居るのは美鈴ちゃんの性器の前だ。

移動するだけなら、彼女の股の間を通ってお尻の方に抜けるのが楽だが、

もしこのナプキンがヒップ・ガード付きだったりすると、せっかく移動しても、

油に変身したとたんにまたナプキンに吸い込まれてしまう可能性がある。

移動するルートは横方向がいいだろう。

 

(さてと。さっそく。)

 

僕はまずオシッコの状態から人間の姿にもどるべく念を込めた。

 

………

 

どうしたことか、全く変化がない。

 

(あれぇ? もう一度!)

 

今度は強く強く念じてみた。

 

………

 

やはり変身できない。

ただ、身体が変化し、ナプキンの外に出ようとするような感覚はあった。

しかし、それよりも強いちからでナプキンの中に引き戻されている。

何度かトライしてみたが、結果は同じだった。

 

(はあ… はあ… だ、だめだ〜…)

 

どうやら僕はナプキンを甘く見ていたようだ。

僕が分離しようとするパワーよりもナプキンの吸収力の方が遥かに強いらしい。

薄くても漏らさずたっぷり吸収する「超吸収体」。

テレビのコマーシャルを思い出した。

僕はその超吸収体と呼ばれる高分子化合物に閉じ込められてしまったのだ。

 

(………ということは…)

 

僕が自力で脱出することは不可能だという事になる。

ぐずぐずしているとナプキンの中に閉じ込められたまま一緒に捨てられてしまうだろう。

 

(はぁ〜っ… しょうがないか… 恥ずかしいけど。)

 

僕に残された手段はただ一つ。まなちゃんにテレパシーで助けを求めるしかない。

まなちゃんは僕のドジを知って大笑いするだろうか、それとも呆れ返るだろうか。

だが、背に腹は代えられない。

僕は憂鬱な気分でテレパシーを発信した。

 

《まなちゃーん! おーい!! まーなーちゃぁーーん!!!》

 

《ん? やっくん?》

 

返事はすぐに帰ってきた。まなちゃんは近くに居るはずだから不思議はない。

 

《あ。まなちゃん。よかったよ。居てくれて。》

 

《んもう。どこに行ってたのよ? 心配してたんだから。》

 

《話せば長いんだけど、かくかくしかじかで………》

 

僕は美鈴ちゃんに呑み込まれて、今彼女のナプキンの中に閉じ込められている

ことだけを簡単に説明した。

 

《………というわけで、まなちゃん。テレポートで助け出して欲しいんだけど。》

 

《嫌よ!》

 

まなちゃんから返された一言は僕の期待を裏切るものだった。

 

《嫌って…まなちゃん。そんな意地悪言わないでさ。》

 

《あたし、そんな気持ち悪いもの、口の中にテレポートしたくないもん!》

 

《だったらこの際、お尻の中でもかまわないから。まなちゃん!》

 

その時、まなちゃんの口調がきついものに変わった。

 

《やっくん!!! お風呂場で美鈴お姉さんのヌード見てたでしょ!!

 鼻の下、伸ばしちゃって。あたしが知らないとでも思ってたわけ!?》

 

(あ…ひ〜っ! やっぱりバレてたのか!!)

 

《ううっ…》

 

僕は、言い訳できない。

まなちゃんは続ける。

 

《良かったじゃないの! やっくん。

 綺麗な『大人』のお姉さんが好きなんでしょ?

 美鈴お姉さんのパンティーの中にずっと居ればいいのよ!》

 

まなちゃんは「大人」のところを強調する。

すっかりへそを曲げてしまっているようだ。

こういう時は、おだて作戦しかない。

 

《まなちゃ〜ん!

 そんなこと言わないで、助けてよ〜ぉ!

 まなちゃんが、一番可愛いってば!!

 まなちゃんのぱんつの中が、ホント、最高だよぉ!!》

 

《そう。ありがと。

 じゃ、そういうことで。

 あたしは忙しいんだから、もう話しかけないでよね!!》

 

作戦失敗。

これは本当に怒っているようだ。

 

(あぁ… まなちゃん…)

 

まなちゃんに見捨てられた僕は、そのまま美鈴ちゃんのパンティーの中で

ナプキンに閉じ込められて過ごすしかなかった。

最初は少ないと思われた彼女のオリモノや経血もだんだんと量が増してきた。

ナプキンに吸収されたそれらは、容赦なく僕の身体に進入し混じり合わされる。

僕は次第に強くなる美鈴ちゃんの月経臭に包まれて頭がくらくらしてきた。

 

《あうう… くさいよぉ………まなちゃん、ごめんよぅ…助けてよぅ………》

 

まなちゃんからの返事は無かった。

 

∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽‥∽

 

結局僕は、連休の最終日、まなちゃんが帰る間際になってようやく、

ナプキンの中から脱出することができた。

もちろん自力で出られるわけがない。

まなちゃんが、やっと、助けてくれたのだ。

僕は、まなちゃんのテレポート能力によって、汚物入れに捨てられたナプキンの中から、

まなちゃんの中へと転送されていた。

 

《やっくん! どうだった? 美鈴お姉さんの中は? うふふ…》

 

《も、もうたくさんだよ! マジで死にそうだったよ!

 やっぱり、まなちゃんの中が、一番だよ!! ホント!》

 

帰りの列車で、まなちゃんと僕はテレパシーで会話していた。

僕は今、まなちゃんのお尻の穴の中に、人間の姿で居る。

まなちゃんが、例の器具を使って空気を送り込んでくれているので、

僕は呼吸することが出来るのだ。

まなちゃんの直腸の中は、きれいに掃除されていた。

僕を迎え入れるために、予め浣腸をしておいてくれたのだろう。

まなちゃんのそんな優しさに、言いようのない安らぎを覚えた。

僕は、そのまま、まなちゃんの直腸の粘膜に抱かれて、

列車の揺れを感じながら、深い眠りへと落ちていった。

 


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