魔女っ子(予定)少女 まなちゃん
21.C 【もしもの知恵袋】 女の子に呑み込まれたら、どうすればいいの?
《まなちゃんって、食べたものを吐き出すの、苦手だよね。》
《うん。無理。のどに指、突っ込んでも無理。いくらがんばっても無理。》
《さっき、僕、まなちゃんに呑み込まれちゃったんだけど、
この後、おなかの中からどうやって脱出したらいいと思う?》
《あたし、わかんな〜い☆》
《ならば、止むを得ん。
まなちゃん。この後、家に帰ったらすぐに 下剤 飲んでよ? 超強力なヤツ。》
《えーっ! あたし、嫌だよ。 あれって、おなか痛くなるもん。》
《僕を、このまま、おなかの中に閉じ込めとく気かよ。》
さて、皆さん、ご存知のとおり、僕(やっくん)は変身できるので、
一時であれば 「 たとえ胃の中、水の中 」 なのだが、それには限界がある。
知らない人のために説明しておこう。
僕の変身は、眠ると解除されてしまう。
すなわち、まなちゃんに呑み込まれたとき、おなかの中で寝てしまうと、
人間の姿に戻るので、そのままでは消化液で溶かされてしまったり、
食べ物の中で溺れてしまう危険がある。
すぐに気付いてもう一度変身し直せばよいのだが、要するに、胃から小腸、
大腸を抜けて、 「 安全な直腸 」 にたどり着くまでは、ろくに眠れないということだ。
《おなかの中で徹夜って、ツラいんだぞ。
することが何にもなくて、すっごく退屈で、絶対に居眠りしちまうんだから。》
《あたし、べつに便秘じゃないから、あしたか、あさってには出られるのに。》
《そんなに堪えられないよ。
どうしても、下剤、飲まないって言うんなら、僕にも考えがあるぞ。》
《ど、どうするっていうのよ? もしかして、下剤に変身しちゃう?》
《ちがうよ。
変身するのは、食中毒菌だ!
大きさ3センチのでっかい 「 バイキン 」 になって。
毒素を思いっきりいっぱい出して、おなかピーピーにしてやろうかな。》
《何!? それ?》
《痛いぞ〜 苦しいぞ〜
おなかの中のもの全部、出ちゃうぞ〜
下からも、上からも、出ちゃうぞ〜
夜中、寝てる時でも、出ちゃうぞ〜
学校の授業中でも、出・ちゃ・う・ぞ〜》
《嫌だ! 嫌だ! 嫌だ! もう、やめてよぉ!!》
《うん、もちろん、冗談だけどさ。
だったら、まなちゃん、下剤………飲む?》
《わかったよぉ。飲むから。
あたしの中で変なことしないでよ。》
《うむ。よろしい。》
《もう。やっくん、なんだか意地悪だー。》
《なにが意地悪なもんか! 安全第一だよ。》
ところで、まなちゃんとは、こうしてテレパシーで話せて、頼み事も出来るが、
もしも、まなちゃん以外の…普通の女の子に呑み込まれたら、どうすべきなのだろう。
その娘が、コビト(僕)を呑み込んだことに気付かなかった場合、
当然、その娘の助けは期待できない。
その娘が、コビト(僕)を故意に呑み込んだのであれば、
すぐに吐き出してくれるかどうかは、その娘の意思と状況に依存する。
そんな時こそ、その娘を苦しませない程度に、軽く 「 毒 」 を散布して、
速やかに出してもらうのか、
それとも、その娘のお腹の中で最後まで堪えて、普通のウンコと一緒に固められて
自然に排泄されるのか、どちらを選ぶかは、そのときの状況次第だが…
便秘で悩んでる娘だったら、ちょっと毒をあげたほうが結果として喜ばれるかも。
いずれの方法を選択するにしても、むしろ、
その娘のお尻から出た後、どうやって無事に逃げ出すか…の方が難しいかもしれない。
女性は、頻繁に水を流しながらトイレすることがあるので、
そのとき便器に落とされたコビトは、排泄物もろとも瞬間的に流されてしまい、
脱出する暇など無いのである。(流された経験者・談)
《あーっ! やっくん、今、あたし以外の女の子のこと、考えてなかった?》
《なっ、そんなことないよ。僕は。
まなちゃんの、おなかが、痛くならないで、スーッと出られたらいいなぁ…と。》
《ほんとにぃ?》
《ホント! ホント! 他の娘の事なんか、考えてない。》
(それに、あの時、僕を流しちゃった女の子って、まなちゃんのことだしね。)
《ん? やっくん、今、最後のほう、なんて言ったの?》
《まなちゃんは、どんなときでも 可愛いな って言ったんだよ!》
《えー? なんか、ごまかしてない?》
この後も、二人の会話は延々と続きますが、知恵袋に関係なくなってきたので、
ここで打ち切ります。